はやくこいこいGET BACK〜 [ロック!!]
新型コロナの影響で1年上映が延びてしまった「THE BEATLES:GET BACK」
今年の8月27日に全世界同時公開決定、今年の夏はオリンピックよりこっちが待ち遠しい、かな
昨年末に公開されたこの映画の特別映像見ると、確かにリンゴが言ってるようにみんな楽しそうに笑ってセッションしてるシーンばかり
これ見たときはやっぱりちょっと衝撃を受けた
だってこのセッションに対するイメージは、あの映画「LET IT BE」に写ってるみんながピリピリしてて、時には険悪なムードになって、何より倦怠感が全体的に漂ってて、こりゃどうしたって解散が必然、という、あのイメージしかなかったら
もちろんLET IT BEの険悪なムード、ピリピリ感、漂っていた倦怠感も、確かに事実を写していたんだと思う
ただ、それがすべてじゃなく、この特別映像で見られる和気藹々としてる4人がいたのも、また事実なんだと思う
黒澤明の「羅生門」のごとく、どういう意図で映像を切り取るかによって事実が180度違って見える、そのことを改めて感じさせられたり
などといろいろ語っても、まだ見てませんから「GET BACK」、早く見たい!!!
タグ:BEATLES
フィル・スペクターさん死去 [ロック!!]
一報見て、あれ、まだ生きてたんだっけ、というのが率直な感想でした
殺人罪で逮捕されて収監されたのはだいぶ前にニュースで見た記憶があるけれど、結局収監中に新型コロナウィルスによる合併症で亡くなったとは、ポピュラー・ミュージック界に与えた影響の偉大さを思うとあまりにも哀れな幕切れ… ただ、ネットで晩年の写真がいろいろ出ているけれど、それ見るともう本人はあっち側に行ってしまったかのような顔つきで、本人は自分の人生をそんなに不幸とは思わずに逝った、のかもしれないよね
で、彼をBEATLESファンの視点で見ると、そりゃあめちゃくちゃ功罪あるプロデューサーですよね
罪はもちろん「LET IT BE」(頼んだ方が悪いのでフィルに罪はないが)とジョンの「ROCK'N'ROLL」
功はジョンの「ジョンたま」「IMAGINE」
ジョージの「ALL THINGS〜」だけはちょっと評価が難しい ジョージが集めたバックミュージシャンの顔ぶれを見るとこのアルバムの本来の音はこれじゃないだろう(プロデューサーがトム・ダウドだったら…)、と思わなくもないけれど、フィルの奥行き感のあるモコモコっとした音像はこれはこれでジョージらしさが引き出されてるとも思えなくもない
ノムさんがよく使う「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上」の格言から、彼の影響を多大に受けたブライアン・ウィルソンや大瀧詠一等々、そしてさらにブライアンや大瀧詠一に影響を受けた音楽家は世界中(日本中)に星の数ほどいることを思えば、数々の奇行はあれど、そして最終的に殺人犯ではあれど、それでも音楽家としのてフィル・スペクターは特上の評価でいいでしょう
そしてフィルの最高傑作といえば、やっぱりね
タグ:BEATLES