70年代シティ・ポップ・クロニクルは僕らのバイブル?・・・の巻 [ロック!!]
8月に出てた健太師匠の新刊です、遅ればせながら
こないだの「風街レジェンド」ともリンクする素晴らしい内容、未読の方はぜひ
'71年から'78年までにリリースされた日本のポピュラー・ミュージック・アルバム15枚をメインに据えて、当時バリバリ青春真っ只中だった師匠が、70年代の空気感も含めて日本の(裏)ポップ・ミュージック・シーンを一ファン目線で熱く語ってくれてる
ちょうど、'60年代青春真っ只中だったバラカン師匠が当時のロンドンの音楽シーンを一ファン目線で語り尽くした「わが青春のサウンドトラック」と同じ読後感です
師匠は自分よりそこそこ年上なので、「あぁ、そうそう、そうだったよな」と自分のリアルタイムの体験を基にうなずけるのは、15枚目の「熱い胸さわぎ/サザンオールスターズ」だけ
ただ、単に世代のズレだけじゃない、これを読んで健太師匠の音楽観にどうしても感じてしまう疎外感は、健太師匠は都内が行動エリアの首都圏で青春を過ごし、自分は東北の外れの県庁所在地で青春を過ごしたこと、そこにあるんだろうな
なにせ自分が過ごしてきた田舎街には、渋谷の「ヤマハ」も「BYG」も「ブラックホーク」も、その欠片すらなかったからね(伊藤政則おじさんからは「ロック不毛の地」というお言葉を、その昔直にちょうだいした)
'70年代、東京(圏)と地方の格差はあまりにも大き過ぎた・・・
この本でも当然取り上げられているSMB、'74年にこんな超カッコいい音を出すバンドがいたなんて、あの当時TVもラジオも雑誌も、そしてほとんどの音楽評論家の誰もが教えてくれやしなかったのだ(高中正義カッコ良すぎ!)
タグ:萩原健太
うーん、難しい文書ですね。
確かに今と違って、先ずは東京ありき
ですもんね。地方育ちの人間には良くわかります。
by テル (2015-10-08 20:29)
テルさん、こんばんは!
地方にいてもインターネットのおかげで今や情報格差はほぼなくなりましたね
ただその分、かつての福岡「めんたいビート」、関西「ブルース」のような、その地方ならではの特色も薄れちゃったのかな、という気も・・・
by HIKKY (2015-10-13 20:50)