黒田硫黄もすげーよな・・・の巻 [コミック]
前に黒田硫黄の超久々の単行本「あたらしい朝」についてふれたけど、
なんと講談社は来年の3月まで彼の単行本を毎月連続で刊行する暴挙に出ていた!
と言っても、そのうち5刊は既刊の「第日本天狗党絵詞」「茄子」を新装版で出す、ってだけのことでした
というわけで、「あたらしい朝」に続いて先月出たのが、単行本では初出の短編だけを集めた「大金星」
・・・すげー、と思いますよ、この人
「ミシ」とか「居酒屋武装条例」なんかは
かつての筒井康隆のSFのようでもあり、松本人志がやりそうなシュールなギャグのようでもあり
シュールな設定でストーリーが進むけど、最後のオチは何事もなかったような日常で終わる、てな
かと思えば、映画にもなった「アンダルシアの夏」シリーズのサイドストーリー「アンヘル」もあるし
彼の作品読むと、映画の絵コンテを見ているような気持ちになる
「ミシ」の窪田クン、「セクシーボイス&ロボ」にも出た松山ケンイチがハマりそうだ、とか思いながら
やっぱすげーな、くらもちふさこ・・・の巻 [コミック]
今日も1日、自分が生きているこの世界では自分が(さえない)主人公であった
昨日もそうだったし、明日も明後日も、この先ずっとそうである
でも、通勤電車のいつも同じ車両で見かけるサラリーマンのお兄さんも、彼が生きている世界では彼が主人公だし、
帰りに寄ったコンビニでレジを打っていたバイトのお姉さんも、彼女が生きている世界では彼女が主人公である
彼の彼女の生きている世界では、自分は今日わき役として1シーンにちょっと登場しただけだ
と、そんな世界観をベースに描かれている作品、「駅から5分」
やっと第2巻が出てくれました
この作品中の登場人物達は、それぞれがそれぞれの世界において主人公として生きている
と同時に、他人が主人公の世界において、彼等はわき役として生きている
つまりこの現実と同等の世界が、彼女が描く2次元の作品の中でも創造されている
それにしても1巻出てから2巻出るまで10箇月かかってるよー
次読めるのはいつになるのか・・・
(って、次もあるよね)
久々の黒田硫黄・・・の巻 [コミック]
寡作な人なので、久々に出た新作をほんの数十分で読み終えてしまうのが惜しい
一応、時代背景は第2次大戦初期、それも登場人物はドイツ人
といっても戦争がテーマではなく(少なくとも1巻では)、悩める青年男子のグダグダが描かれている
箱根の温泉旅館に展示されていた、第2次大戦中に日本に訪れていたドイツ軍兵士の写真がこの物語を作るきっかけになった、とのことだけど、そのインスピレーションだけでここまでの世界を作り上げるのは、やはり素晴らしい
1巻、となっている以上、ちゃんと2巻も期待していいんですよね!
(セクシーボイスアンドロボもTo Be Continuedで終わったままっすよ・・・)
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